Elith
メニュー
記事

「攻めのAI活用」を支える、AI活用の「3つの守り」とは

AI活用を「攻め」の一手として使いこなす企業が増える一方で、その裏側を支える「守り」が十分に整っていないケースは少なくありません。AIを安全に活用し、持続的な成長につなげるためには、どれか一つが欠けても成り立たない3つの柱を、同時に確立する必要があります。 本記事では、AI活用を支える3つの守り――AI Safety(技術的な安全性)、AIガバナンス(組織的な統治)、認証制度(対外的な証明)――について、それぞれの役割と、具体的な取り組みの例を解説します。 3つの守りが、それぞれ異なる役割を持つ理由 3つの守りは、いずれも「AIを安全に使う」という同じ目的を持ちながら、アプローチする層がまったく異なります。 守り 役割 対象 AI

「攻めのAI活用」を支える、AI活用の「3つの守り」とは
トピックお役立ち記事

AI活用を「攻め」の一手として使いこなす企業が増える一方で、その裏側を支える「守り」が十分に整っていないケースは少なくありません。AIを安全に活用し、持続的な成長につなげるためには、どれか一つが欠けても成り立たない3つの柱を、同時に確立する必要があります。

本記事では、AI活用を支える3つの守り――AI Safety(技術的な安全性)、AIガバナンス(組織的な統治)、認証制度(対外的な証明)――について、それぞれの役割と、具体的な取り組みの例を解説します。

3つの守りが、それぞれ異なる役割を持つ理由

3つの守りは、いずれも「AIを安全に使う」という同じ目的を持ちながら、アプローチする層がまったく異なります。

守り | 役割 | 対象

AI Safety | 技術的な安全性 | サイバー攻撃の遮断や、AIによる嘘(ハルシネーション)を防ぐシステム的な防御壁

AIガバナンス | 組織的な統治 | 「誰が・どうAIを安全に運用するか」を定める社内ルール・管理体制

認証制度 | 対外的な証明 | 第三者機関の審査を受け、自社のAI運用が安全であることを客観的に証明すること

技術だけを固めても、運用ルールがなければ現場で徹底されません。ルールだけを整えても、それを客観的に証明する手段がなければ、対外的な信頼にはつながりません。3つが揃って初めて、「攻めのAI活用」を支える基盤になります。

1. AI Safety:技術で守る

AI Safetyは、AIそのものを技術的に安全にする領域です。サイバー攻撃の遮断や、AIが誤った情報を生成してしまう「ハルシネーション」を防ぐための、システム的な防御壁がここに含まれます。

この領域の代表的なプロダクトが、Elithが開発・提供するAIセーフティプラットフォーム「GENFLUX」です。GENFLUXは、企業の安心・安全なAI活用を、導入から運用、セキュリティ、品質評価、個別構築まで幅広く支える統合プラットフォームとして展開されています。

GENFLUXが提供する主な機能は、企業が抱える課題に応じて選べる構成になっています。

GENFLUXを提供するElithは、AI Safety・AI Security領域を強みとするAIスタートアップです。ICLR・CVPR・IEEE ITSCやICCVといった国際学会での研究発表や論文実績を積み重ねており、攻撃手法そのものの研究に基づいた防御技術の開発を継続している点が特徴です。また、国内の生成AI開発プロジェクトを強化するための国家プロジェクト「GENIAC」第4期に採択され、金融分野向けのAIガードレールモデル「FinGuard」の開発にも取り組んでいます。

「攻撃者より深くAIを理解することが、本質的な防御につながる」という考え方のもと、研究と実装を両立させている点が、AI Safetyという守りを支える基盤になっています。

2. AIガバナンス:ルールで守る

AIガバナンスは、社内ルールやガイドラインを策定し、「誰が・どうAIを安全に運用するか」を定める管理体制です。技術的な防御壁があっても、それを使う人・使い方のルールが曖昧なままでは、シャドーAIや情報漏洩といったリスクが現場で積み重なってしまいます。

といった取り組みが、この領域に含まれます。技術(AI Safety)と組織(AIガバナンス)は、片方だけでは機能しない、対になる関係にあります。

3. 認証制度:証明で守る

認証制度は、第三者機関の審査を受け、自社のAI運用が安全であることを客観的に証明する仕組みです。社内でどれだけ体制を整えても、それが外部から見て「本当に安全なのか」を判断できなければ、取引先や顧客の信頼にはつながりません。

その代表例が、JDLA(日本ディープラーニング協会)が策定した「AIガバナンスC認証」です。AIガバナンス体制を対外的に証明する手段として、比較的短期間で取得を目指せる制度として注目されています。

Elithでは、C認証の認定コンサルティング企業としてAIガバナンス体制の整備やC認証取得に向けた支援を行っています。組織でAIを活用するうえでのルールやガイドラインの策定、社内体制の整備などにお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

「何から始めればよいかわからない」「自社の現在地を整理したい」といった段階でのご相談も歓迎しています。具体的な内容がまだ決まっていなくても、現状に応じた進め方から一緒に整理いたします。

3つの守りを、同時に整えるという視点

AI Safety・AIガバナンス・認証制度は、それぞれ独立した取り組みに見えて、実際には相互に補い合う関係にあります。

「攻めのAI活用」を進める企業ほど、この3つを同時に、段階的に整えていく視点が求められます。まずは自社がどの守りから手薄になっているかを見極めることが、最初の一歩になります。